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100人で学びあえるメソッド Archive

津田塾大学への道のり

知の冒険という素敵なタイトルの公開授業でチャートイットを使っていただけることになりました。きょうはそれの打ち合わでした。

350人が前期で発見した知の冒険を深めるためにマップをつくる時間にしたいと思っています。

(一度見に行った授業はこんな感じでした。)

http://www.miyabaramika.com/archives/424

鷹の台の駅をおりて多摩川上水緑道を通って大学まで10分です。

なんて美しい立ち姿なんだろうか。

この道が素敵すぎて、とてもまっすぐに歩けません。少しホームシックぎみなときは緑が沢山あるところに行くとホッとするのでわかります。

暗闇や音や匂いや味をリセットしに、長野へ帰りたいな〜。

なんてキレイな形なんだろうか…。

いけない!打ち合わせに遅刻する。

お会いした学生さんも先生も、ほんわかとした素敵な方たちでした。

そう、ここは歴史ある女子大!
粗野なわたくしは、すこしばかり緊張いたします。
わたしらしくやるしかないですね。おほほ。

公開授業なので、ぜひみなさん足を運んでみてください。後期もあるそうです。

http://www.tsuda.ac.jp/contents02.php?contents_id=NsEH30uTakWF

【100人で学びあえるメソッド】情報マップからアイデアへ

ケータイ検索を使った授業が、学びが深まることがわかったので今回はメインに使ってみました。

問題はパケ放題ではない学生さんがいること、そのためにグループにします。パケ放題ではない人は紙に書き出す係になります。

今回の授業のテーマは、ふたつの情報からアイデアへを考えることです。
マインドマップや偏愛マップの要領で検索した情報からマップを書き出していきます。

7月20日のゲストに来ていただく二人を検索してマップをつくっていきます。

新井田統さん(ケータイ会社の研究者)×鷲尾和彦さん(広告会社クリエイター+写真家)

お二人に聞きたいことが何でしょうか。またゲスト同士も初対面なので、このお二人をお迎えしたときのテーマは何がいいのでしょうか。

授業名はメデイアプラクティス論ですので、ゲストがきたときの授業のやり方を100人に設計してもらいます。チャートイットという新しい道具を使って、あと2回の授業でどこまで面白く100人でできるか楽しみです。

おっ、新井田さんの顔写真です。

名前だけだとあまりにも情報が少ないので、検索内容にお二人の勤務先と「ワークショップ」「共感ブランディング」というキーワードもつけくわえました。

ワークショップというのは新井田さん鷲尾さんふたりの共通点でもあります。

共感ブランディングは鷲尾さんの著書からとりました。

共感ブランディング 顧客の心を巻き込むポッドキャスティング徹底活用術 (講談社BIZ)

こうやってケータイを使って授業をしてみると、使わないことがもったいないことのように思えてきます。鉛筆とおなじように道具としてみんな使いことなしています。

出されたキーワードだけで検索だと一定の情報しかあつまりません。いくつかのグループはキーワードの書き出しがあるところで止まってしまいました。

わたしがマイクで問いかけます。

「この会社は何をする会社ですか?」
「鷲尾さんが出している本は何について書かれていますか?」

この問いだけで、キーワードが止まってしまったグループもはっときがつき。新しい検索キーワードをいれます。

物の価格がいくらか調べる検索と、見つけたいものが明確になっていない検索はやり方が違います。後者は何を知りたいかを考えて、新たなキーワードをいれていかなければ知りたい情報にたどりつくことができません。

こういう検索で一番大事なのは推理する力なのかもしれません。

あっ、マップを見る前の注意点です。

これは本人が書いた情報だけでないので間違っている情報もあると思います。その点注意してみてください。

共通点は何かさぐり、見つけたら色のペンで印をつけます。
その共通点を見ながら、自分たちの興味関心が何かを発見していきます。

新井田さんに公開の許諾のメッセージを送ったときに「手動版Spysee」ということですね。とお返事がありました。たしかにそうですね。人力だとそれぞれ違うものを拾ってくるのも面白いです。

なるほど、お二人から聞き出したいアイデアがまとまってきました。

これをもとにチャートイットを使ってグループではなく個人として何を聞きたいと思っているかを聞いてみました。

進行は司会をかってでてくれた3人の学生さんです。

各グループがマップから導いてきたキーワードをいくつかのグループに発表してもらいました。そのなかから要素を出して全員に聞いてみました。

あなたが興味があることは?

A:コミュニケーションについて

B:ケータイ電話について

C:写真、カメラについて

D:広告について

E:相手の気持ちを考える仕事について(心理学)

グループでディスカッションした後に個人の意見を集めると、学び合いが起ったことがわかります。

グループでまとめた意見と、個人の意見が変わることももちろんありです。

A:コミュニケーションが一番で、Dの広告、Cの写真とつづきます。(本当はBのケータイで今後の授業を進めるつもりだったんだけどな〜。インタラクティブな授業の恐ろしいろことです。)

次々に読み上げていきます。100人の意見を共有化することで、刺激をうけます。

全部読まなくても、一瞬みただけで何となく読み取れます。もしやネットで情報を見ているわたしたちが少し進化したのでしょうか。そんなこともないか、本屋さんでも自分の興味のある文字は目のはじでも捉えることができますものね。

120名の意見は、本当に面白いのでこれをweb上でもさっと、見れるようにしたいな。

レポートは検索についてです。検索するものがはっきりしていないときの検索方法について書いてもらいました。

う〜ん。なかなか面白くなってきました。

100人で学びあうことはディスカッション+作業+情報の共有で可能になるようです。来週の授業では、みんなのどんな意見がでてくるのか楽しみです。

100人で学びあえるメソッド 100人と4人のコミュニケーションの違い

授業2回ぶん使って行動を伴う思考実験をしました。
難しいことをやっているわけではなく、自分たちのグループわけをどうやってやればいいのか考えました。ランダムに組む方法もありますが、目的は心地よく有意義なディスカッションができるグループをつくることです。
これがなかなか難しい。
受動的な授業になれている学生にとっては能動的に動くことを前提に考えることは、なかなか難しい課題です。

大きくわけて属性、意識、ランダムの方法があります。あとはそれの組み合わせです。話し合いにより残りの授業はこの方法でグループわけをしました。

自分の属しているコースごとにわかれて、そこからひとりずつ出して4人で1つのグループになりました。どうやら、面白いことを考えられるようなグループになったようです。

さて、それではチャートイットをつかって100人のコミュニケーションについて考えてもらいましょう。グループごとにしばし少人数のコミュニケーションと100人のコミュニケーションの違いをディスカッションしてもらいました。

チャートイットをつかって28グループが考えたことを共有してみましょう。

各グループにカードを配って記入してもらいます。こんな感じです。

それをあつめてスキャンします。

質問内容はその場で学生さんの意見をききながら、つくります。今回は。

Q1:コミュニケーションが可能だと思う人数は

A:2人

B:3~5人

C:6~10人

D:10~50人

D:50~100人

結果はこんな感じです。

Q2:4人と100人のコミュニケーションの違いは何か?

なるほど、なるほど!

さまざまな意見を全体で共有しながら次回もひきつづき100人のコミュニケーションについてやりたいと思います。

恋愛のイメージ

【あちら】と【こちら】をつなぐものをつくる。(考える)いま授業のテーマです。

あちらとこちらに何を入れてもOKですが、とりあえずわかりやすいのはネットとリアルです。
変化後と変化前、変化してしまうと変化前に何をどう考えていたのか忘れてしまうのが人間というものです。
そもそも、それに大きな違いなどないはずなのに違うとカテゴリーわけして考えると楽になります。

私と福山大学の杉本さんとで新しく作っているチャートイットという道具は、その中間をつなぐものにしたいと思っています。

その道具をつかって“つなぐもの”を考えることを授業にしてみようと思います。

1回目はどんな道具かみんなに体験してもらうために、カンタンな質問をしてみました。

Q1:恋愛で一番大切にするものはなんですか?
A.容姿
B.(忘れた)
C.フィーリング
D.性格
E.経済力

Q2:恋愛のイメージを絵や図や言葉にしてください。

こんな紙に書いてもらって回収して、スキャンします。すると結果をみんなで共有できるという道具です。

結果はみんなウソつき(笑)なので性格が一番だという答えが一番多いです。
グラフがその場で生成されます。

あとは、みんなが書いたものを見ていきます。

幻…。そうですね〜。


男って大変ですね…。


理想はこうですよね…。

みんなの恋愛観を知ったところで、チャートイットが何であるかは完璧に理解しました。

チャートイットのコンセプトについて少しお話しました。なぜ、いまわざわざ紙であるのか。ネットの体験をリアルに移行することの意味。

チャーットイットをどうあちらとこちらをつなぐための道具にするのか、3人ほどのグループにわかれてもらって考えてもらいました。

つづきは明日。

100人で学びあえるメソッド 身体と情報とスキルトロニクス2

ヒモの結び方をケータイで検索するときどんなキーワードをいれるのか。それが大きな問題です。知らない事というのは、調べかたの妥当性もわからないものです。

【ヒモの結び方】

【ヒモ 結び方】→「wiki ひも 結び方」

【救助 結び方】

【結ぶ アウトドア】→「アウトドアとキャンプ用品のブログ」→「まき結び」

【軽い荷物を運ぶ】

【ほどけやすい結び方】

【結び方 ほどきやすい】

この検索方法から、謎がとけてきました。みんな“しっかり結ぶ”と“解けやすい”が同居しているとは思わなかったのですね。検索する前に、最終段階のほどきやすいというゴールにみえていたようです。でも条件は、1時間持ち歩ける。解きたいときにほどきやすいでした。

振り落とされたのですが…それはせっかくできたのに、乱暴な人ですね。(笑)
一時間たえる結び方ではなかったのですね。

そういえば、靴ひもも沢山歩く時は注意深く結びますね。

なるほど、わかりやすい図解です。

できた!というグループに説明してもらいました。一番条件をみたしていた縛りかたをしたところは、一人がバイトでヒモを使った仕事をしているという学生さんがいて、それをやってみせているうちに「それだったら」ととなりの学生さんが工夫をしたチームでした。

わたしもできないので、人のことは言えないのですが、みんなヒモをさわることに不慣れです。ネットにたくさんのヒモの結び方という情報はあるはずなのに、その答えにたどりつくには経験や経験に基づく言語が必要なようです。

情報を身体に落とし込む、身体の情報を言語化する。何か大切なキーワードになりそうな予感です。

レポートはスキルトロニクスについて図解してもらいました。ヒモの結び方でスキルトロニクスを理解した人、そうでもない人がいましたが。どのレポートもとってもユニークなものになりました。これも身体を動かして考えた成果でしょうか。


100人で学びあえるメソッド 身体と情報とスキルトロニクス

アーティスト+杖道家の中村理恵子さんに授業にきていただきました。http://rieko.jp/

テーマは「身体と情報とスキルトロニクス」で100人で学び合えるメソッドを行いました。

プリンターのインクを一番安く買いたいときにどこで調べるか質問してみました。
「お店をまわって聞く」
「価格.comで調べる」

おむすびの作り方をしりたいときにどうやって調べるか聞いてみます。
「googleで[おむすび 作りかた]といれてみる」

わたしたちの生活のなかで身体を伴う情報はどのようにあるのでしょうか。

きょうはそれをみなさんと実験的にやってみようと思います。

「じょうどうってしってますか?」
数人に前に出て来てもらって予想した漢字の「じょうどう」を書いてもらいます。

うん、うん。

なるほど、なるほど。

正解を書いた学生さんはヒモを切るのを手伝ってくれたときに杖を見たので、これかと思ったそうです。鋭い。

では杖道が何かケータイで調べて教えてください。

すぐにwikipediaの杖道が出て来ました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/杖道

次に出てきたのはYou tubeの杖道です。ではそれがどんなものかやってみてください。

「打つ・突く・払う」って書いてある文字情報や、映像情報をみながら真似をしてみます。やっぱりよくわかりません。

では中村さんにやってもらいましょう。

すごい迫力です。

中村さんに杖道のお話をしていただきます。いつ始まったのか、いつ現代的なものに変化したのか、どうやって伝わっているのか。勝ち負けはあるのか。面白さは何か。

次は四尺二寸一分(約128cm)のヒモでふたつのものを結んでください。

その方法は自分たちの持っている情報とケータイで検索して調べてください。
何が正しいかはわたしもしりません。

ふたつのものを結んでください。ケータイでも筆箱でもなんでもいいです。

ただし、2つの条件はみたしてください。

1.一時間持ち歩いてもほどけない。
2.必要なときにすぐにほどくことができる。

なぜヒモを使ったかというと現代人はヒモを使うことができないからです。わたしもチョウチョ結びぐらいしか、できません…。

50年前まではヒモを使いこなせないと仕事ができない、生活が不便だということがあったはずです。しかし、いまは「まめ結びではだめだよ〜」という言葉さえ使えない時代になっています。日常に必要がないからです。

11月から杖道をはじめて自分の身体と脳がいかに不自由かということをしりました。

頭のみで考えていること、言葉や文字だけで考えるのはどうやら正確に世界をつかめていないのではないだろうか。身体と情報はどのような関係にあるのだろうか。そういえば、にしのさんがジャグリングをとおしてスキルトロニクスという理論を提唱していました。どうやらその辺と関係がありそうです。

スキルトロニクスとは道具を持ったときに人のスキルが向上する理論です。便利さや使いやすさも大切ですが、それでは人間のスキルが向上しません。

スキルトロニクスについては提唱者の西野 順二 (電気通信大学)さんの論文をお読みください。

http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2008/program/person-121.html

グループごとに(5人)、ケータイで調べたり、過去の記憶(ボーイスカウトなど)をもとに試行錯誤しています。

「先生!できました!」

わたし「…… 。」ふってみると、すぐにほどけます。

そうか、わたしは忘れていました。仕事でみんな使ったことがないんだ。私は農作業のなかでヒモを使うので、きっちりやることが絶対だと思い込んでいました。

この結び方で出来たと言ったチームが複数いたので、もう一度条件の説明をしました。一時間持ち運びたい。だけど、そこにはヒモしかありません。そのときの結び方ですよ。

だれもが不器用そうにヒモをいじっています。この授業はどうなるのでしょうか。

つづく

メディアマップのメソッド

日々情報をもらったり、送ったりしているのは何処からか何からかメタ的に見ることができるマップを書くことは可能なんでしょうか。

私のなかでもまだ答えが見えていないのですが、授業のなかでみんなで模索してみました。

書いたら、それをモトに他の人と話して書き足す。関連性や見落としが見えてきました。

考えてみるとこれは、とっても複雑なことをやろうとしています。
口コミ、ネット、マスメディア、ケータイ、街。
情報も受け取るだけではなく送るのも当たり前になってきているものが多いです。
う〜ん。何かいい方法はないものでしょうか。
トレーシングペーパーとか用意したら面白いかもしれません。

楽しく書いて、分析できる方法がいいですよね。

こう考えてみると、複雑な世界を生きているのだと改めてびっくりします。
誰でもがつくれる、メディアマップをのメソッドをつくる。
これは、今後の課題です。

【100人で学び合えるメソッド】ゲスト:宇田道信さん

ゲストが来ても100人で学び合えるます。
学生さんに「宮原先生無茶振りだなあ…。でも結構好きです、こういう人。」とtwitterでつぶやかれ、うれしくなりました。(どんな無茶なのかは後ほど説明します。)
学校というところは楽しい無茶振りをさせてくれるところとも言えます。
少し頑張らないとできないけど、やってみればできた。そんな場をデザインしていきたいと思っています。

ゲストの宇田さんはご自身で開発した電子楽器ウダーを持ってきてくださいました。

http://uda.la/

まずは宇田さんとウダーの紹介とミニコンサートです。
みんな演奏に聞きほれました。何が起っているのか身を乗り出して見ているのは、見たこともない楽器はどんな風に演奏しているかわからないからです。

はじめの曲は教壇で演奏していただいたのですが、教室の一番後ろからでは何が起っているのかまったく見えません。
無茶を行ってみんなが見れる教室の真ん中で演奏してもらいました。

授業のテーマは「情報の編集」です。
グループわけして、数分間どんな質問をなげかけるかディスカッションします。

目的は、その情報をもとに友達にメールをする。またはブログを書く、mixiなどに日記を書くことです。

さて、どんな質問がなげかけられたでしょうか。

「彼女はいますか?」
「年齢は?」
「服はどこで買っているんですか?」
「出身はどこですか?」
「いつウダーをつくろうと思ったのですか?」
「ウダーを作った動機はなんですか?」
「どんな楽器に影響をうけていますか?」
「ウダーの仕組みを教えてください。」

などなど、沢山の?がでてきました。

遊びにきていた友達のOZくんに絵を描いてもらって、質問内容も書いてもらいました。

使える人は誰でも使う。わたくしのモットーです。(笑)

ウダーの音の仕組みを説明する宇田さんは真剣です。三角形が美しい音色で、反対が不調和音だそうです。

自分たちが得た宇田さんとウダーの情報をまとめたら、他の情報のまとめかたを見ます。

NHKのデジスタのときの映像をみました。

http://www.mefeedia.com/watch/26071299

目の前にいる宇田さんから引き出すことができなかった情報があったり、映像にはない情報を持っていることがわかります。

例えば宇田さんの人のよさを学生さんたちは、質問をすることで感じた人が多かったですが、映像にはそんな情報はありませんでした。

twitter で各グループごとにつぶやいてもらいます。
140文字で何を伝えるか。2こまでつぶやいていいことにしました。
ハッシュタグをつけて、つぶやきはすぐに反映されて、みんなでみます。#udar

写真をとることやリンクを貼ることなど言わなくてもみんなどんどんやれます。自分たちの道具となっているものは、使えます。

といっても全員がツイッターをやっているわけではありません。ケータイで使いこなしているのは少数派だと感じました。
しかしグループに一人いれば、情報を編集して他者に提示するという経験を共有できます。

レポート時間10分
レポート:メディアの違と情報の質感の違い・
ウダーについて・情報の編集について・など

書けた人からウダーを触ってみました。

プライベートな質問なども真剣に答えていただいたり、ウダーを触らせていただき宇田さんに大感謝です。ありがとうございます!

【100人で学び合えるメソッド】名刺ワークショップ WSをつくる編

名刺ワークショップについて書きましたが、私はこの型紙をつかって
[ワークショップをつくる]という授業をしました。

名刺ワークショップの型紙は下記にありますので
ご自由にお使いください。

http://www.miyabaramika.com/archives/233

100人で学び合えるメソッドの背景にあるのは、学びの効率です。
90分×15回の授業で先生が一生懸命に話したと思っていても、学生さんにとって眠くて退屈なだけの授業で終わってしまったら、お互い幸せではありません。

自分から学ぼうと思ったり、興味をもったり、人に影響されたり影響したり、そんなメソッドがあると思います。どんなに人数が多くても。(ちなみに登録者は170人でした。)

それに私の知識や経験を言語化しても、とても学生さんに満足してもらえるような知を披露することができません。

そう思うのはわたくしが高校卒業後4つの学校に行って様々な先生の授業を見たことに原因があります。90分の授業を価格にすると、そこらへんの英語教室よりも高い授業料になります。

そこにいるだけで学歴にはなります。しかしわたしは学歴にあまり価値を感じません。

先生が何を提示するかはシビアに見ていました。そのときの私に恥じない学びをつくりたい。そんな思いが強いのです。

本で学べること、先生の講義で学べること、体験して学べること、学生同士が学び合える学び。数字で出せる効率ではありませんが、眠さを我慢するような場はもったいないと感じます。

学生も私も一緒になって考えられる学びのメソッドをつくっていけたらと思っています。

本題の授業内容はこんな流れです。

・名刺ワークショップの振り返り
(特徴的なレポートを見せる+前回授業に参加していない学生に説明する形をとりながら学生さんにやってもらいます。)
・ワークショップショップとは何か。
・こんなワークショップがありますよの紹介。
・おすすめの本の紹介
・グループわけ:1グループ5,6人
(できるだけ友達同士にならないように工夫したほうが、うまくいく可能性があがります。)
・私が考えた名刺ワークショップ案(例)

グループごとに下記を考えてもらい紙に書いてもらいます。
1.コンセプト
2.やり方
3.振り返り方法

振り返りの方法を考える理由は、客観的な視点をもつことにあります。
その視点がもつと、盛り上がりだけでなく本質をつかみやすくなります。

・途中でも良いのでマイクを持って、コンセプトの発表
(マイクを使うことで、考えが出てこない他のグループにも良い影響があります。)

・ワークショップ案が完成したグループは
自分たちでやってみます。

出て来たワークショップ案のコンセプトはこんなかんじでした。
コンセプト
・名刺から浮き上がるイメージと本人の第一印象
・名刺のデザインから性格をさぐる
・肩書きから受けるステレオタイプ
・字体・レイアウトからその人のイメージを考える
・つくられた名刺から見る早稲田大学の学生の潜在意識
・自分と他人とのイメージの差異
・2枚の名刺から新しいビジネスの創出

内容と振り返り方法もどのグループも沢山のアイデアが出されていて
面白いものがいろいろとありました。

特徴的だったものをのせました。

名刺から新しいビジネスを考え出す!とっても面白いアイデアです。いろんな人と名刺交換する大人がリアルにこのワークショップをやったとしたら!妄想は膨らみます。

今回の授業で名刺の肩書きで一番多かったのは、レストランの店長だと感じました。本当に100枚の名刺を分類したら、潜在的な希望が見えてくるかもしれません。遊びとして、つくって欲望を計る方法もあるかもしれませんね。

制限されたもので新しいものを作り出す。

視点をどこにおくか、ものをどのように扱うか、人はその時何を感じるかなど

自分たちでモノも視点も道具もつくっていく。

そのときに自分だけでなく他者とアイデアを出し合い、ぶつかったり共感したりしながらかんがえられる場が100人で学びあえるメソッドの基本構造になっています。

フランスに住んでいるエッセイストの女性がラジオで言っていた、素敵なことばがあります。

「あなたとわたしはちがうのよ。あなたとおなじようにね。」

同じ名前の人物の名刺が100枚集まったところを想像してみてください。

それは、それを作ったひとたちの個性のかけらになります。

そのかけらを使って何をするか考える。それが名刺でワークショップをつくることです。

写真をとっていたらピースをしてくる学生さんが何人かいました。お茶目さんですね。ふふふ。

【100人で学びあえるメソッド】名刺ワークショップ

この名刺のワークショップは主宰する人間の得意とする方向性で、どのようにも変化可能なワークショップの型紙です。

デザインの基礎をやりたい方は、文字の選び方貼りかたに時間をかけてできます。

道具を使ったコミュニケーションを分析したい方は、メディアとは何かという文脈でもできます。
なりたい自分を名刺に落とし込むと自分探しの道具にもできます。

名刺は社会人になるとみんながもつ道具のひとつです。
その道具を遊びながらつくることによって開かれる、学びのメソッドとして公開します。
みなさん、ぜひ使ってください!

↓名刺ワークショップの型紙のPDFです。

名刺WS1
名刺WS2

こういう風に使ったよ〜!という報告をしていただけると嬉しいです。

小川正美さんは架空の人物です。
男性でも女性どちらでもかまわないし、用意されていない肩書きを書くこともできます。

用意するもの:ハサミとのり、雑誌の切り抜き

名刺の型紙を切り抜き貼って名刺をつくります。15分程度でできます。

わたしの今週の授業は、前回の授業の振り返りに時間を割いてしまったので、名刺をつくると時間が少なくなってしまいました。

ですので、今回は作った名刺の人物になりきって名刺交換を2人としました。

来週はこの名刺をもとにワークショップを自分たちでつくってもらう予定です。


このWSは明治学院大学文学部芸術学科の長谷川一さんのワークショップのお話にインスパイアされてつくったワークショップです。http://swingbooks.jp/

私は読んだことはないのですが、この本に長谷川さんの名刺パンフレットについて書かれています。ワークショップをする上に言葉が必要な方は読むと参考になるはずです。
私も立ち読みしてみなきゃ…。

【メディアリテラシー・ワークショップ―情報社会を学ぶ・遊ぶ・表現する】http://www.amazon.co.jp/dp/413053016X

ワークショップの基本構造は愛知淑徳大学小川ゼミの学生さんたち(今は卒業生)と一緒につくりました。

またデザインは福山大学の杉本達應さんにお願いしました。http://www.sugimototatsuo.com/

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