100人で学びあえるメソッド 身体と情報とスキルトロニクス

アーティスト+杖道家の中村理恵子さんに授業にきていただきました。http://rieko.jp/

テーマは「身体と情報とスキルトロニクス」で100人で学び合えるメソッドを行いました。

プリンターのインクを一番安く買いたいときにどこで調べるか質問してみました。
「お店をまわって聞く」
「価格.comで調べる」

おむすびの作り方をしりたいときにどうやって調べるか聞いてみます。
「googleで[おむすび 作りかた]といれてみる」

わたしたちの生活のなかで身体を伴う情報はどのようにあるのでしょうか。

きょうはそれをみなさんと実験的にやってみようと思います。

「じょうどうってしってますか?」
数人に前に出て来てもらって予想した漢字の「じょうどう」を書いてもらいます。

うん、うん。

なるほど、なるほど。

正解を書いた学生さんはヒモを切るのを手伝ってくれたときに杖を見たので、これかと思ったそうです。鋭い。

では杖道が何かケータイで調べて教えてください。

すぐにwikipediaの杖道が出て来ました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/杖道

次に出てきたのはYou tubeの杖道です。ではそれがどんなものかやってみてください。

「打つ・突く・払う」って書いてある文字情報や、映像情報をみながら真似をしてみます。やっぱりよくわかりません。

では中村さんにやってもらいましょう。

すごい迫力です。

中村さんに杖道のお話をしていただきます。いつ始まったのか、いつ現代的なものに変化したのか、どうやって伝わっているのか。勝ち負けはあるのか。面白さは何か。

次は四尺二寸一分(約128cm)のヒモでふたつのものを結んでください。

その方法は自分たちの持っている情報とケータイで検索して調べてください。
何が正しいかはわたしもしりません。

ふたつのものを結んでください。ケータイでも筆箱でもなんでもいいです。

ただし、2つの条件はみたしてください。

1.一時間持ち歩いてもほどけない。
2.必要なときにすぐにほどくことができる。

なぜヒモを使ったかというと現代人はヒモを使うことができないからです。わたしもチョウチョ結びぐらいしか、できません…。

50年前まではヒモを使いこなせないと仕事ができない、生活が不便だということがあったはずです。しかし、いまは「まめ結びではだめだよ〜」という言葉さえ使えない時代になっています。日常に必要がないからです。

11月から杖道をはじめて自分の身体と脳がいかに不自由かということをしりました。

頭のみで考えていること、言葉や文字だけで考えるのはどうやら正確に世界をつかめていないのではないだろうか。身体と情報はどのような関係にあるのだろうか。そういえば、にしのさんがジャグリングをとおしてスキルトロニクスという理論を提唱していました。どうやらその辺と関係がありそうです。

スキルトロニクスとは道具を持ったときに人のスキルが向上する理論です。便利さや使いやすさも大切ですが、それでは人間のスキルが向上しません。

スキルトロニクスについては提唱者の西野 順二 (電気通信大学)さんの論文をお読みください。
http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/conf/2008/program/person-121.html

グループごとに(5人)、ケータイで調べたり、過去の記憶(ボーイスカウトなど)をもとに試行錯誤しています。

「先生!できました!」

わたし「…… 。」ふってみると、すぐにほどけます。

そうか、わたしは忘れていました。仕事でみんな使ったことがないんだ。私は農作業のなかでヒモを使うので、きっちりやることが絶対だと思い込んでいました。

この結び方で出来たと言ったチームが複数いたので、もう一度条件の説明をしました。一時間持ち運びたい。だけど、そこにはヒモしかありません。そのときの結び方ですよ。

だれもが不器用そうにヒモをいじっています。この授業はどうなるのでしょうか。

つづく

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です