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昭和30年の思い出

  • 2010-03-15 (月) 15:53
  • 映画

向田邦子のエッセイや小説の世界は私の一部になっています。
昨日その時代の記録映画を見る機会をえました。
昭和30年代はわたくしの生まれる20年前です。タイトルの思い出というのは嘘になります。笑
連続したじかんの流れとして20年は長い時間ではないはずなのに、昭和30年を私は現実として自分のなかで落とすことができません。
フィルムのモノクロメディアでなかったどうなんでしょうか。
子どものとき父が誕生日に撮影してくれたベーカムのざらついた映像だったら、空気を感じることはできるのでしょうか。
いまのハイビジョンで撮っていたらどうなんでしょうか。

それともその時代を感じるのは、その時代を生きたものだけの特権なんでしょうか。
ガスも水道も下水道もまだなく、今と比べるとどうしようもなく不便。
しかし人々は暮らしを楽しみ未来は明るいと信じていた時代。
そんな時代を自分の延長線上に感じるにはどうしたらいいのでしょうか。

【おかあさんの民主主義ー岩波映画に見る昭和30年代のくらしー】
「村の婦人学級」羽田澄子監督
「町の政治ーべんきょうするお母さんー」時枝俊江

このふたつの映像は女性が監督であること、女性の勉強という共通の視点など共通点が多々あります。
私はこのふたつを見比べた相違点が面白く感じました。
村と街、着物と洋服、核家族と大家族。
二人の監督は今でもご健在で素敵に歳をとっていらっしゃいました。

昭和30年代の女性の顔はいまの人の顔とはまったく違います。
途上国に行ってそこの子どもたちの顔を日本人の子どもの顔が違うのと
同じくらいの違いがあります。
伏し目がちでぼそぼそと丁寧に話す言葉には、個性なんていうものよりも素敵なものが隠れているように感じました。
洋服からもそれを感じます。既製服でなく、その人の身体にあったサイズや形なのです。

去年の春ベトナム旅行で服をオーダーしました。
ワンピースが一着3000円でした。
いつか夏のワンピースを自分でつくれるようになりたいと映画のなかの女性たちを見て思いました。

女性であるということは何か、肩ひじをはらずゆっくりと考えられそうです。

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