恋する情報 Choice of the information

伊豆の下田を旅してきました。

心地よい情報とは何かを体感する旅でしたので。何回かにわけて綴りたいと思っております。日常を少し離れると見えてきたのは情報とは何かでした。

新宿から下田まで電車で行くために駅すぱあとで検索をすると新幹線に乗れ、踊り子に乗れと言ってきます。私は一度旅行したことがあるので知っています。新宿から小田急で小田原まで行くと安くて快適だと。踊り子は特急で早そうなのですが、鈍行で乗り継ぐのと時間的的には1時間弱しか変らないのに値段的には倍以上かかります。

この情報はネットでは根気良く調べれば知る事ができます。難易度1程度の検索情報です。

M. マクルーハン的に言うとインターネットは冷たい(cool)メディアです。解像度は細かいように見えて隙だらけです。最短距離で最安値の情報をはじき出すことを得意としていますが、必要なもの価値ある情報にはたどり着きにくい仕組みです。

例えば美味しいお店「下田 美味しい お店」と検索すると食べログがここが美味しい、ここが有名、ここが評判と教えてくれます。この事は次回別の形で綴ります。

下田の観光協会のサイトで私は下田の歴史と特産物について調べました。料理研究家の栗原はるみさんの出身地であることを知りました。そこから栗原さんのサイトで下田のオススメを調べ、山田鰹節屋さんをみつけ行きたいな〜と思いました。

「あぁ。きもちいいわ。」川端康成の小説に出てくる女性のようにつぶやいてみます。

難易度2 足湯と手湯のある通りを探して、これができた経緯を知る。

観光協会のサイトで足湯と手湯の小さな情報をみつけたので、そこも立ち寄ることにしていました。ハリスの湯という観光用の足湯は有名のようですが、町の人たちが自分の家に引き入れているお湯と場所を提供して運営されている足湯と手湯でした。町の人たちが通りすがりに「温かい?」と声をかけていってくれます。

今回の旅はいったい何人の人と話をしたのでしょうか。20人近くなると思います。そのうちじっくり話しをした人は6人です。一泊二日でこんなに素敵な出会いが沢山ある旅ができたのは稀でしょう。一緒に旅した友の笑顔、下田の歴史と人間の魅力、そして目的を持たない旅であることだと思うのです。

難易度3ネットにない情報を発見する。

目的を持たないのことは現代人にとって難しいことです。

金もうけのためだったり、私利私欲のため、そして効率のために人生があるかのようについ暮らしてしまいます。わたしくしもその考えに捉えられて苦しくなるときがあります。

下田の染め物屋さんにふらっと入りました。素敵なてぬぐいが置いてあり杖道用に購入しようかと見ていると。

「それあげるよ。」とおじさんが笑います。「えっ…でもこれ、400円って書いてありますよ。」「お祭りに作ったものだからいいよ。他にもあるよ。じつはこれはね〜普通の手ぬぐいではなくて、ゆかたの染め方でした良い物なんだよ。」おじさんはニコニコしながら教えてくれます。自分でつくったものだから誇りと愛情があるのが伝わってきます。武道をやっているのなら…と3本もてぬぐいをくださいました。

大島紬の単物でつくった衣擦れの音が美しいカバンを一つ購入しました。この豪華なエコバックも格安です。

「趣味で裁縫をする人が作ってくれるんだよ、だからこの値段なんだよ」と嬉しそうです。

他にも人のつながりを感じるものが沢山ありました。入り口の文字はとなりのおじさんが習字をならっていて書いてくれるそうです。

東京に帰ってきて友とお礼状をしたためました。

鰹節屋さんが言いました「みんな化学調味料のダシを食べるようになって、鰹節では商売ができなくなってしまった。みんな干物屋に転向したんだよ。うちは下田で最後の鰹節屋だよ。」

誠実に働いている人は文化と大切な心を守ってきました。それを壊したのはまぎれもなく効率を重視している私たちです。

情報を選択することは重要ですが、愛情をともなった情報の選択について真剣に向きあいたい

そして何か今までとは違った情報のありかたについて、方法を探したいと思った旅でした。

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